泉州コンシェルジュ

大阪・泉州タオル産地において、約20年に亘り「タオルの反物」開発を続ける竹利タオル有限会社。その始まりは、数あるタオル屋が同じ商品ばかり作っていても未来が無い。タオル織物を生かしたアイテムに向け「素材」としての商品づくりをしなければいけない、と強く思いゼロからの研究開発を始めたそうです。当初は通常のタオルよりもはるかに細い糸番手に対する糊付けの試行錯誤や、織機の調整などたいへん困難を極めたそうです。幾度と失敗しながらも次第に思うような仕上がりに近づき始めたのは、タオル商品のパイル生地とアパレル商品に使うパイル生地の違いに気付いた時。「タオルは機能性を重視するが、アパレル商品はファッション性を重視する」。古くからの商い法である「目方売り」をしていた感覚では絶対に気がつかない部分なのだと。『薄くて軽いものづくり』これこそ目指すべき素材だとわかりました。
「しかし、その『薄くて軽いものづくり』が難しい。気が付けば20年もの月日が経ってしまったが、今も試行錯誤で追求途中です。」と笑顔で話す竹本 利弘さん（代表取締役）。父を師事し、織り技術のノウハウを学ぶ長男さんと、タオル屋では竹利タオルしか作れない素材を武器に、その素材の良さを少しでも多くの人に知って欲しいと日夜営業に走る次男さん。二人の御子息に支えられ、常にブラッシュアップを続けながら真のオンリーワンを目指しています。

タオル生地のパジャマ、下着製品、タオル製品全般